お問い合わせアクセスマップ
MENU
前のページへ戻る

第38回 通常総代会ごあいさつ

第38回 通常総代会ごあいさつ

R6.3.28 第38回通常総代会ご挨拶 第38回通常総代会の開会に当たり一言御挨拶を申し上げます。

 本日は、年度末のお忙しい中、御出席頂き有り難うございます。また、御来賓として、上越地域振興局農林振興部佐藤副部長様には公務御多用の中、御臨席賜り誠に有り難うございます。
 元日に発生した能登半島地震により多くの方々が被災されました。被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
 関川水系土地改良区では1月2日に施設の緊急点検を実施し、一部で水路の沈下がみられましたが、大規模な被災は免れました。また、揚水機場やパイプラインについては例年の一ヶ月前倒しで点検を実施しておりまして、現時点では大きな損傷等は確認されておりません。
 農薬、燃料や電気料金はかつて経験がないほどの高騰をし、米価は低迷を続けるなど農業情勢は大変厳しい状況でありますが、総代の皆様方のご理解とご協力を頂きながら役職員一丸となって、業務運営に当たって参りますので宜しくお願い申し上げます。
 後ほど、担当より説明がありますが、令和6年度は次のことを重点的に事業運営に努めて参ります。

【積雪状況と用水配水について】
 笹ヶ峰ダム周辺の積雪状況は、年明けから少雪が続き心配しておりましたが、先週の降雪により積雪量が増加し、昨日現在で218cmとなり例年の78%となっております。
 令和5年は笹ヶ峰での観測史上最低の積雪深であったこと、記録的無降雨と渇水となったことから笹ヶ峰ダムと野尻湖の貯水をほぼ使い切る事態となりました。
 また、組合員各位のご理解、ご協力により番水による節水対策を実施し通水量確保に努めました。主要水源である笹ヶ峰ダム・野尻湖の重要性を再認識したところであり、このことについて広く周知することといたします。
 本年も5月に少雨となった場合、5月下旬より水不足となる可能性がありますので、番水に移行できるよう体制を構築いたします。
 節水対策の一つとして、代掻きが不要となる乾田直播の取組みについてもご検討くださるようお願いいたします。
 併せて、持続的に用水の安定供給が可能となるよう農業水利施設の長寿命化対策を計画的に行います。

【ほ場整備事業の早期完了と新規採択について】 
 令和6年度において関川水系土地改良区管内で実施される国営・県営・団体営事業など33地区、約33億8900万円の予算割当てがなされる見込です。基幹事業となる県営ほ場整備事業は、スマート農業やV溝乾田直播と並びコスト縮減につながる手段として推進しており、令和6年度においても積極的に進めます。関川水系土地改良区管内では継続地区8地区で、令和6年度には新たに1地区でほ場整備事業が採択される見込みです。円滑な事業進捗により継続地区の早期完了がなされ新規採択が確実なものとなるよう国・県に要望を行って参ります。
 また、地域の状況や要望等により機構関連型(農地中間管理機構)ほ場整備事業を推進するとともに、採択済みの地区についても機構関連型への乗り換えが可能となったことからこれを積極的に進めることにより農家負担の軽減を図りたいと考えております。
 令和7年度以降に新規採択を目標とする5つの地区については地元関係者と一体となり事業推進に努めて参ります。

【電気料金高騰の対応について】 
 電気料金の高騰はとどまるところを知らず高止まりが続いております。土地改良区の管理する施設では揚水機場や頭首工などの電気料金は年を追うごとに負担が大きくなっています。
 令和4、5年度は電気料金高騰に対し国、県、市から補助がなされました。これら補助金がなくなりますと令和6年度の管内揚水機場電力料金総額は令和3年度の222%となる見込みです。土地改良区では新潟県土地改良事業団体連合会と一体となり引き続きの支援を国に強力に要請して参ります。
 組合員の皆様にはより一層の節電にご協力をお願い申し上げます。

 結びに、本日提案いたします案件は、令和6年度事業計画並びに予算など、20件であります。皆様方からの慎重審議を頂き、議決・承認下さいますようお願いを申し上げまして開会の挨拶と致します。

令和6年3月28日

関川水系土地改良区
 理事長 野 口 和 広