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瀧澤前理事長退任ご挨拶

瀧澤前理事長退任ご挨拶

関川水系土地改良区
前理事長  瀧 澤 純 一

 私こと、去る平成26年11月17日任期満了により関川水系土地改良区役員を退任しました。平成18年10月2日の6土地改良区の合併を機に理事に就任し、1期目は副理事長として、2期目は理事長として勤めさせていただきました。この間、役職員はじめ組合員の皆様に大変お世話になったことこの場を借りて深く感謝申し上げます。私にとって貴重な体験となりました。

 私と土地改良の出会いは、昭和32年3月、高田農業高校を卒業と同時に就職した当時板倉村役場経済課(農業委員会)で推進していた農地の集団化事業〈交換分合〉でした。右も左もわからない新米が先輩の指導の下、5年間在籍し平場約1千haの完了にかかわったことです。その後のほ場整備事業で換地業務がスムースに運んだことを覚えています。その後も、農道整備事業や農村総合整備モデル事業、中山間地の圃場整備事業、直轄地すべり防止事業等々、役場在職40年間のうち20年以上は農林畑で勤務することとなり、農林水産省や県農地部の皆さんには大変お世話になりました。

 平成10年4月推されて町長に就任、市町村合併までの7年8ヶ月、町最後の板倉町長を務め、その中で板倉西部地区担い手育成基盤整備事業の採択・実施に町として支援しました。土地改良区が合併した時点で、同様の基盤整備事業が10地区継続実施しておりました。既に着工から10年近く経過しておりましたので、その完了に向け要望活動を展開してまいりました。お蔭様で面工事があと20ha弱で完了する目途がたちました。平成になってから同様のほ場整備を16地区で実施し、土地改良区全体の55%弱(3,002ha)で農地集積や法人化が進み、低コスト営農が展開されております。

 一方、未整備地区や県営ほ場整備事業(30a区画)完了から40~50年経過している地区(2,500ha)では、畦畔や用排水路の老朽化、劣化、排水不良等が顕著で維持管理に苦慮しており、再整備の要望が強く、それを受け平成25年度に国100%助成の農業水利施設保全合理化事業の採択を得て調査、設計(基本計画策定)を実施したところ、再整備や新規圃場整備を希望する地区が数地区手を挙げています。早期に採択されるよう新役員、職員の皆様に託したいと思います。

 さて、理事長に就任した4年間を振り返ると、合併協議の中で合併後5年間は旧土地改良区の慣習を踏襲することになっていたため管内の維持管理がバラバラで不均衡が生じていました。平成23年6月維持管理基準策定委員会を立ち上げていただき、統一した基準案による維持管理計画書を策定、総代会の議決を経て昨年2月に組合員からの同意をいただきました。それと同時に「国営関川用水土地改良事業」計画概要の同意を併せてお願いしたところ双方とも1ヶ月余りの短期間に96.7%の高同意率でとりまとめていただきました。有難うございました。このことは国・県から高い評価をいただいております。

 維持管理計画書については昨年7月知事認可となり、国営事業も8月28日、折しも関川用水農業水利事業建設所の開所式(看板上掲式)当日に農林水産大臣から事業計画概要が承認されました。1年前倒しの着工、関係各位に感謝申し上げると共に工事の安全と進捗を祈ります。

 また、平成24年3月、国川地内で突如として発生した大規模な地すべり災害で、上江幹線用水路が被災し、春耕を目前にして大変混迷窮地に立たされました。しかし、国・県・市の関係機関の皆様により、北陸農政局を主体とする現地復旧支援プロジェクトチームを立ち上げていただき、短期間での仮廻し水路の建設により窮地を救っていただきました。改めて感謝の意を表します。

 土地改良区の経営や財政の改革も進めてきましたが、まだまだ課題は山積しております。持続可能な土地改良区にするため後を託した役職員の皆様よろしくお願いいたします。最後に、先人の偉業に感謝し、組合員各位のご多幸、ご健勝を祈念申し上げ退任のご挨拶といたします。