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関川水系土地改良区について

第22回 通常総代会ごあいさつ

 第22回通常総代会の開会に当たり一言御挨拶を申し上げます。本日は、年度末のお忙しい中、御出席いただきありがとうございます。また、上越地域振興局農林振興部大嶋副部長様には公務御多用の中御臨席いただき誠にありがとうございます。

 今冬は、近年まれに見る少雪で、高田測候所では最深積雪、降雪量の合計ともに平年の半分でした。笹ヶ峰ダム近辺も同様で、先週時点で150㎝、昨年の同時期の積雪深が420㎝ですので、およそ3分の1という状況です。今年の笹ヶ峰ダムの貯水は、6月には満水にすることは可能でしょうが、夏の天候によっては放流時期が早まり、昨年のような渇水になるのではと心配しているところです。いずれにしましても、天候の状況を注視しながら、用水調整に努めてまいります。

 国では、昨年11月に決定した「総合的なTPP関連政策大綱」により、攻めの農林水産業への転換(体質強化)を掲げ、農産物の生産コスト削減や高付加価値化に資する農地の大区画化・汎用化、国土強靱化の観点に立った農業水利施設の整備等の農業農村整備事業を推進することとしています。
 また、上越地域の農業農村をとりまく環境は、米価の低迷による所得の減少、農業者の高齢化、米消費量の長期的な減少、TPP協定の合意による米の輸入増加、更に平成30年産米からの米政策の見直しなど、非常に厳しい状況にあります。
 このような中で、水稲主体の関川水系土地改良区管内では、これらの影響が非常に大きくなることから、役職員ともに危機感を持っています。そこで関川水系土地改良区では、食料供給基地としての生き残りをかけて、生産コストの削減や高付加価値農産物の導入を可能にする農地の条件整備(=基盤整備)に重点をおいた運営をしていくこととします。具体的な事業計画は後ほど提案させていただきますが、総代の皆様のご協力をいただきながら進めてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 国営関川用水地区は、平成27年度事業費6億円に対して、平成28年度は12億5000万円と倍の要求をしていただき、国営事業建設所の皆様のおかげで順調に進捗しています。土地改良区としては平成30年7月の笹ヶ峰ダム小水力発電所の稼働に向けて、発電設備の保守点検業務や複式簿記による会計処理業務などの体制整備に重点を置いていくこととします。

 既に報道・広報等でご案内のとおり、昨年10月、上江用水路が世界かんがい施設遺産に登録されました。新潟県では初の登録となります。
 上江用水路は、130年間にわたる農民の資金や労力など血のにじむ努力で建設された用水路です。その先人先達のおかげで、現在の上越地域が有り、我々が生存し、そしてこの地が食味が良く品質が高い米を安定して全国に供給する食料生産基地となっています。改めて、先人のご労苦に敬意を表するものであります。
 関川水系土地改良区には、先人が残してくれたこれら用水路を含む土地改良施設を、適正に維持管理することは勿論、それら施設を後世に残していく使命と責任があります。関川水系土地改良区では、この土地改良施設の適正な施設管理はもとより地域農業の発展のため基盤整備を進めていくことにより、この「上江用水路」を将来の世代にしっかりと引き継いでいきます。

 平成18年に6土地改良区が合併し、本年10月で10年を迎えます。この間、総代の皆様はじめ組合員のご理解ご協力により、様々な課題を乗り越え今日まで土地改良区運営をすることができました。改めて感謝申し上げます。平成28年度において、合併10周年の記念行事も計画していますので、皆様のご協力をお願いいたします。

 最後に、本日提案いたします案件は、平成28年度事業計画並びに予算など、18件であります。慎重審議いただき議決・承認くださいますようお願い申し上げまして開会の挨拶と致します。

 平成28年3月22日

関川水系土地改良区
理事長 永 井 紘 一